子供が脱臼した話

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今日、仕事中に奥さんから電話がかかってきた。
電話に出ると、息子くんが保育園で手首を痛がって泣いているらしいとのこと。
電話越しに「骨折かもしれない。。」と泣きじゃくる奥さん。
その後、病院に連れて行くと『肘内障』という脱臼の一種でした。
骨折してなくて本当によかった。。。
そこで子供にはよくある『肘内障』を今回は解説していきたいと思います。

この記事ではこんなことが分かります

・肘内障の概要
・肘内障になってしまう原因
・肘内障の治療法

肘内障とは?

肘内障(ちゅうないしょう)は、肘の輪状靭帯と橈骨頭がはずれかける、いわゆる亜脱臼を起こしてしまった状態のことです。
手を引っ張るなど肘内障は子どもによく見られる怪我のひとつで、特に小学入学前までのお子さんに見ることが多いです。また、男女比でみると、女児にやや多い傾向があります。

肘内障の原因

小さい子どもの体は発達途中のため、肘の輪状靭帯と橈骨頭はしっかり固定されていません。
そのため転ぶ、腕を強い力で引っ張られる、腕を掴んで何度も持ち上げるなど、ふとしたきっかけで亜脱臼を起こすことがあります。
また、なかには寝返りをきっかけに肘内障を起こすこともあります。成長に伴い骨格が完成するとこのような理由による亜脱臼は減りますが、骨折等と関連して肘内障を発症することもあります。

症状

肘内障を起こすと関節に痛みを伴うため、泣き出す子どもが多いです。
また肘内障を起こすと腕が動かせなくなるので、片腕がだらんと下がった状態になります。肘をやや曲げた状態でお腹の近くに腕を持ってくると痛みが軽減することがあるため、こうした姿勢を好んでとることもあります。
痛みは肘に限局されるため肘を動かすのを嫌がりますが、その他の関節は問題なく動かせます。
時間が経つと痛みは軽減しますが、関節や周辺組織の異常は残ったままなので患部を動かすのを嫌がるようになります。

治療法

肘内障の治療は医師による徒手整復術が行われます。
整復術では特に手術や全身麻酔などは不要で、診察室で数秒の短期間程度で終了することがほとんどです。

まとめ

今回は本当に焦りました。
奥さんの話を聞くと、腕がだらんとしていた状態だったのとのことでした。
お子さんの手を引っ張ったりするときは注意するようにしましょう。
また、お子さんが急に腕を痛がるときは状態などを見て整体などに受診されることをおすすめします。

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